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搾取される富

最初にお断りします。
今日の記事はやや専門的な金融知識が必要かも知れません。
金融に興味のない方は退屈な記事だと思います。


明日から7月に入ります。
世界的に経済が不安定になってきましたが、本番はまだのようです。

私は日本経済の節目は参議院選挙後と考えてきました。

http://calseed.blog31.fc2.com/blog-entry-38.html

また、世界的にもこの前書いたようにワールドッカップ終了が起点になるような気がしています。


7月がタイミングと考えている理由には他にもあります。

まず、米国の金融事情です

米国は、ご存じのとおりリーマンショックを金融機関の粉飾まがいの決算で切り抜け、FRBは金の裏付けが薄いドル紙幣を刷ることによって、このところの統計上は景気回復と言えるような状況に持ってきました。

実態は全く異なるのですが、もちろん、マスコミはそのようには書きません。

陰謀論的には、一旦経済パニックにより富を暴落させることで庶民を恐怖に陥れて、庶民が資産のパニック売りになっている間に安く買いたたき、再び価値を上げて富を得る。
ここ数十年、この繰返しです。
日本も10年前に金融機関などをハゲタカにむしり取られましたが、世界中でこれが繰返されているようです。

1929年の世界大恐慌も一旦、50%暴落したNYダウ平均株価は1年後には底値から50%以上暴騰し、国民は誰もが景気は回復したと思ったそうです。
しかし、4年後の1932年には、株価は最初の大暴落前の4分の1になったそうです。

米国の経済学者ガルブレイスの著書にその様子が克明に書かれています。

大暴落1929 (日経BPクラシックス)大暴落1929 (日経BPクラシックス)
(2008/09/25)
ジョン・K・ガルブレイス

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私は、陰謀論を調べるようになる前は、この本を読んで、4年間は経済は安心できないと思ったものです。
リーマンショックから1年9か月が過ぎようとしています。

米国では、金融改革法案が7月4日に成立するようです。

http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Finance/node_76401

私は、これが米国金融機関の再崩壊の契機になると考えています。

米国は、1999年の金融自由化(グラススティーガル法の改正)により、銀行と証券、投資銀行の垣根を大幅に低くし、金融立国に進んで行きました。
実際に、米国の金融機関の収益力はとてつもなく大きくなりました。

ところが、その裏では、証券化バブルが膨らんでいき、それが破裂したのがベアスターンズ破綻やリーマンショックでした。

世界最大の証券会社メリルチンチはバンカメに吸収され、米国NO.2の投資銀行モルガンスタンレーや世界最大の金融グループであるシティグループなど、ゴールドマンサックスを除く金融機関が破たんの瀬戸際に陥りました。

そこで、米国は、前述した粉飾決算まがいの時価会計の停止などの施策によって金融機関の出血を止め、実際には根拠のないマネーを創造し資本注入したことにより、金融機関は息を吹き返した訳です。

これらの息を吹き返した金融機関は、この1年間は本業で儲けてきた訳ではなく、株や債券、デリバティブなどに資金を投下し、いわゆる投機の一発勝負で儲けたきました。

この行為にマッタをかけるのが、前述の金融改革法案です。
ボルカールールと呼ばれる最初の法案からは少し緩和しましたが、これまでのような投機的な取引が規制されることには変わりがありません。

7月4日に施行されてすぐにリーマンショックのような金融危機は起こらないと思いますが、じわじわと効いていき、戦争など有事が起こらなくとも半年後には金融パニックが再現すると思います。


そして、もうひとつは日本です。
参議院選が一つのターニングポイントではありますが、私が気になっていたのは意外かも知れませんが、みずほフィナンシャルグループの公募増資です。

先週末、8000億円の増資がようやく発表されました。
払込日は7月23日です。
私は、今年2月ごろからこれが気になっていました。

それは何故か?

三菱フィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの3メガバンクグループは、リーマンショック以来、三菱FG、三井住友FGはそれぞれ2回、みずほFGは1回の公募増資を行ってきました。

①三菱FG    2008年11月 4000億円、2009年11月 1兆円
②三井住友FG 2009年4月  8000億円、2010年1月 8000億円 
③みずほFG   2009年7月 5000億円


株価が低迷しているなか、株式市場から事業会社を含めて過去最大級の資金調達を行っています。
それも、三菱、三井住友、みずほの順です。

日本の銀行は、国際決済銀行の新しい自己資本規制により、株を新たに発行して自己資本を増強する必要に迫られています。
私は、これは、まさしく闇の奴らが日本の富をさらいとる仕掛けと考えています。

証券界では、これほど大きなファイナンスは野村証券を中心とした証券引受シンジケート団がスケジュールを調整しながら行います。
当然、信用力の高い順に優先順位が決まっていきます。
信用力が一番劣るみずほは、1回目の公募増資も最後でしたが、2回目の公募増資も最後になりました。

今年1月に三井住友FGが2回目の公募増資を行いました。
私は、みずほは、4月あたりではないかと思っていましたが、ずれて7月になりました。

このタイミングは、非常にあやしいと思っています。

昨年7月(前述③)の1回目のみずほの公募増資に価格は184円でした。
現在は150円を切っています。
1回目に応募した投資家は損をしています。

さらに2回目の公募増資を行うと既存の株主は希薄化によりさらに株価は下がります。
既存の株主を損させることを承知で行っているのです。

欧米のヘッジファンドは、この公募増資の機会を常に狙っています。
確実に儲かるチャンスだからです。

からくりは次のとおりです。

・1カ月前のみずほFGの株価は170円。
・今日現在のみずほFGの終値は147円。
・7月23日の公募増資価格が少し上がって150円に決まるとします。
・あるヘッジファンドがインサイダー情報によりみずほFGの公募増資の事実を知っていたとします。
・1カ月前に数日かけて170円で1億株、空売りします(株を借りてきて売る)。投資額は170億円(現金は必要なし)。
・空売りですので、信用力さえあれば問題なく株を借りる事が出来、コストは貸株料だけ。多くても1%程度。
・公募増資が発表され、このヘッジファンドは1億株公募に申し込みます(買う)。150円で150億円。
・7月23日に150億円払い込み、みずほの株主となると同時に、1カ月前に空売りしたみずほの1億株を公募で買った株で借主に返します。
・170億円で売ったものを150億円で買い戻すことと同じ効果です。
・ノーリスクで20億円がふところに入ります。


実は、私は証券時代この手法を行った事があるのですが、私の場合異なるのはインサイダー情報を持っていなかったことです。
私は、公募増資が発表されてから行っていたのですが、この場合は株価が下がり出すし、空売り規制も入るのであまりうまみはないどころか、下手すれば損する可能性さえあります。

最初の私のリンク記事に出てくる朝倉慶氏によれば、ヘッジファンドはインサイダー情報も入手できるルートを持っているようです。

従って、難なく設けられる訳です。

逆に、証券会社の誘いでみずほFGなどの公募増資に応募した個人投資家は早く逃げないと損して、塩漬けになっていきます。


今年に入ってJALが破綻し、会社は存続していますが、株式の価値は0になりました。
JALはこの公募増資を批判を浴びながらも何度も繰り返し、最後は株式市場から退場し、多くの個人投資家が損失を被りました。

大衆から富を集めて搾取する典型だと思います。

私は、今度のみずほFGが、株価下落前の最後の大型公募増資だと推測しています。

もう少し早くできるはずだったタイミングをわざわざ7月に持ってきたのではないか?
そういう疑念さえ感じています。
金融当局もグルなのかも知れません。


昨日は、中国でも大型新規上場が発表されています。
7月15日に上海市場で中国農業銀行が上場し、2兆円の資金調達を行うそうです。

中国で2兆円です。
日本で換算すると10倍くらいのインパクトがあるのではないでしょうか?
恐ろしいことです。

7月以降の株式市場は注視する必要があるのではないでしょうか。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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CDS

搾取される資金を持っていないので、人ごとですが。でもNYダウが早速下落、円高になってますね。同じデリバティブでも、CDSというのが爆弾らしいですが。息子が先年、みずHOfgから内々定もらいましたが辞退して別の会社に就職しました。私が金融系をあまり好いていないので、影響したかも。虎の子の箪笥預金も、将来、インフレ後デノミをやられたらアウトですね。

Re: CDS

私も持っていません。(笑)
CDSのからんだデリバティブは世界中で数京円と言われていますが、いつまで隠し通せるかですね。
私の直感ですが、来年頭には相当な金融パニックになっていると考えています。
米国大統領の中間選挙が秋にありますが、オバマがどうなるのか?
併せて、米国や中国の内乱が発生するのかどうか?
これによって戦争に発展するのかどうか?
不安要素がたくさんありますね。

私は10年前まで証券にいましたが、正直言って当時は居心地良かったですね。
今はよろしくないようです。それが予見できたので辞めたのですが。
銀行ともビジネス上で付き合いがありますが、ほとんどの行員が高度成長期のような高い目的意識を失っているようです。
金融は止めて正解だと思います。
もっと人間らしい生き方をすべきですね。

calseed

選挙

こんにちは.
選挙を前に株がどんどん下がってますよね.ということは,金融を握っている連中は今回の選挙では民主党を惨敗させたい?管の行動を見てるとその意向にそってぼろ出しまくりで自分の評判を落とすべく腐心してるように見えてしまいます.

Re: 選挙

BgNさん

どうも。
国内ではそういったつなひきもあるかも知れませんね。

ただ、世界的には夏にかけての最初の下落ではないのでしょうか?
ウェッブボットも7月から不安定と1年前から出てましたしね。
計画どおりではないでしょうか。
今日ののユーロが金融Xデーという噂もあります。

夏-秋に小パニック。
来年頭に大パニックと予想していますが、どうなりますかね。
いずれにしてもいい話ではないですね。

calseed
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